ベルリンの有名なブランデンブルク門を一望する堂々たるホテルです。一歩足を踏み入れるとゲストリレーションズチームのスタッフがご挨拶でお迎えします。全身赤の制服ですぐに見分けがつく彼女たちは、「レディース イン レッド」として知られています。世界中すべてのケンピンスキーホテルに展開されているこの取り組みは、2009年にここホテル アドロン ケンピンスキーから始まりました。ロレンツ・アドロンにより1907年に創設され、当時ベルリンで最もラグジュアリーなホテルとされました。王族からグレタ・ガルボなどの映画スターまで様々なお客様をお迎えしてきましたが、著名人でなくともVIPのようなおもてなしをお楽しみいただけます。そのためにはただ、レディース イン レッドの一人を探すだけでいいのです。
レディース(&ジェントルメン) イン レッドにとってお客様のご要望に大も小もないと、ホテルのゲストリレーションズのトップ、ジョヴァンニ・マルドラドは言います。ジョヴァンニ率いるチームは、プロポーズの演出から、帰ってから家の鍵をアドロンに忘れたことに気づいたお客様への鍵のお届けまで、様々なシーンに遭遇し、すべてに対応してきました。ジョヴァンニは言います。「私たちは何とか、その鍵をここから2時間かかる街まで運んで、近くのカフェで待っているそのお客様に手渡してくれるタクシードライバーを見つけました。お客様のためにできることに限界はないと、常に言える私たちでありたいと思っています。」
お客様のためにできることに限界はないと、常に言える私たちでありたいと思っています。
小さな女の子がホテルでもらったアドロンブランドのテディベアを失くしたとき、ジョヴァンニはもう1つ新しいテディベアを贈りました。そして、彼女がそのテディベアも失くしてしまったとき、ジョヴァンニ率いるチームは写真撮影を行い、その写真と手紙を添えて新しいテディベアをその少女に贈りました。写真は、テディベアがホテルにチェックインするシーン、ブランデンブルク門の景色を楽しむシーン、アドロンブランドの他のおもちゃたちとティータイムを楽しむシーンを撮ったもので、手紙は、少女の大切なテディベアはベルリンのお友だちに会いに行っていましたという内容でした。その女の子のお母様は、女の子がテディベアを抱きしめている写真を送ってくれました。自分のしたことで人が幸せや喜びの表情を浮かべるのを実際に目にしたとき、この仕事に最もやりがいを感じると、ジョヴァンニは言います。「この仕事はストレスの多い日もあるけれど、お客様の喜びの反応に直接触れると、本当に心が癒されます。特にお子様が喜んでくれたときはなおさらです。」
ベルリンのような大都市の中心に385室の客室を擁するホテルで起こっていることを常に把握しておくのは容易ではありませんが、献身的なレディース イン レッドは、ホテルのことだけでなく、この街全体のことを何もかも知っておこうと努めています。ゲストリレーションズの仕事は、地理的なご案内や有意義な時間の過ごし方のご提案など、コンシェルジュの仕事と重なる部分もあります。
ミシュラン星を持つ「ロレンツ アドロン エスツィマー」など、ホテルのレストランのご相談も、花やシャンパンでの特別な方へのサプライズのご要望も、赤の制服に身を包んだフレンドリーなゲストリレーションズマネージャーにお声かけください。
ホテル アドロン ケンピンスキーの詳細については、ホテルご予約時にコンシェルジュにお問い合わせください。