自由な発想

ロンドンを自己流に楽しむ、人気急上昇のグラフィックデザイナー
ロンドン郊外で仕事中のグラフィックデザイナー、イラストレーター、そして写真家であるマイク・クス
マイク・クス
グラフィックデザイナー、イラストレーター、写真家

マイク・クスは、アートは綺麗である必要ない、と言います。それは、他の人が期待するように生きる必要はないという、彼のマントラと引き合いに出ます。

こういった斬新な思想は、ツイッター、バーバリー、レッドブルl、ランドローバーなどの世界的なブランド顧客リストを持つクスを、オンラインデザインの世界でさらに際立つ存在にしています。

デザインは意味のあるストーリーを必要としますが、クスにとってさらに成功するための秘訣は、自分を信じ、自由な発想に挑戦することです。

クスによる撮影:パイクスピークの景観
燃える道
チャレンジベースの生活

クスの写真愛は、子供の頃、父親がロシアのゼニットカメラをプレゼントしてくれたことに始まりました。それ以来、多才な芸術家であるクスは彼のアートの補完に取り組んできました。写真、グラフィックデザイン、イラストレーションが第二の本質となったことで他人ができないものを捕らえることができます。

彼の洗練されたスキルセットと献身的な職業倫理をみたランドローバーは、2013年にコロラド州ロッキー山脈のパイクスピークで、新しい世界記録樹立に試みるベテランドライバー、ポール・ダレンバックを記録するよう、クスに依頼しました。

パイクスピークを13分以内で登りきったポール・ダレンバック
ノーリスク、ノーリワード
ひとつの技術

ダレンバックは、156以上の凄まじいカーブを含む20キロのロッキー山脈パイクスピークで、12分35秒61という記録を達成しました。

「これは、平均速度時速60マイルで登山したということになります。時速10マイルのミニバスでさえ快適ではなかったのを考えると、どれだけクレイジーなことかと思います!」と当時を振り返るクス。

そしておそらくそれ以上に特異なのは、クスがこのプロジェクトでiPhone 5を使って撮影したことかもしれません。

最新のテクノロジーを受け入れ、iPhoneでの撮影に挑戦するマイク・カス
伝統に立ち向かう
新しいテクノロジーを取り入れる

デジタル写真の進歩により、クスは自分のユニークな美学を世界と共有する機会を得ました。2007年にInstagramに参加して以来、膨大な数のフォロワーを獲得し、現在は84万人に昇ります。

そして彼はソーシャルメディアを通じて全く新しいレベルのプロの写真撮影をしています。イギリスのロンドンファッションウィークのプレゼンテーションでバーバリーのInstagramアカウントを使うよう依頼を受け、クスのユニークなテクニックが再び公の目に触れました。大きなカメラとレンズを駆使するファッション写真家に並んで座るクスは、ポケットサイズのiPhoneカメラだけで、世界クラスのショーの重要な瞬間を捉えたのです。

地元のおすすめ情報

外部から見る内部

マイク・クスのクリエイティブなプロジェクトはすべて視点であるといって過言ではないでしょう。同じことがロンドンの街に対する彼の見解にも当てはまります。クスは市内中心部から約2時間のチチェスターに住んでいますが、定期的にロンドンに通勤しています。そうすることで、彼は地元民観光客、リピーターと初心者のそれぞれ両方を知り、ロンドンのユニークな内部を外部からの視点で見ることができます。

ブッククラブ

思想家とお酒好きの集まるクリエイティブなハブ

地元のクリエイティブのための家庭的な場所であるザ ブック クラブ(100-106 Leonard St.、Shoreditch、+ 44-20-7684-8618)は、普通のコーヒーショップではありません。その2階建ての復元されたビクトリア朝の倉庫には、その名のはっきりした名前にもかかわらず、バリスタによる淹れ立て最高のボルケーノコーヒーを飲みながら、たわいもない話や卓球を楽しむ人々で賑わいます。週末のブランチには、カラメルソースと新鮮なフルーツがのったポリッジやパンケーキ、フルイングリッシュブレックファストが揃っています。平日は、ハム、卵、チップスでお酒を飲み、ライブバンド、DJ、スピードデート、興味深い講演、絵画クラス、クラシックなビデオゲーム、そして最高のクラフトカクテルをお楽しみください。

温かいココナッツオイルで作られたホットバターココナッツラム、またはチェリートーマスをお見逃しなく。ザ ブック クラブのチェリートーマスは、チェリービターを使った酸味のあるクラシックウィスキーです。

地下のアート

ロンドンのトンネルで地下の魅力を発見

ウォータールー駅のトンネルにある現代美術複合施設であるザ ヴォルツ(Leake Street、Lambeth; + 44-20-7401-9603)は必見です。有名なリーク・ストリートのグラフィティ・トンネルの近くにあるギャラリーに降りて、新興の国際アーティストの新鮮なラインナップの作品を見つけましょう。

迷路を通りぬけると、珍しい公演の舞台となるヴォルツ シアターや、ザ ヴォルツのレンタルスペースであり、DJやダンス、お化け屋敷などに姿を変えるビッグ メッツォをご覧ください。

また、若いシェフが驚きの形で新しいレシピを試すことで知られ、精選された食事体験をできる実験的なポップアップレストラン、ヴォルツ キッチンであなたの好奇心(そしてあなたの空腹)を満たしましょう。

バーを訪れる

ビールのエールを追って

オールド コーヒー ハウス(49 Beak St.、Soho; +44 20 7437 2197)は、その店名とは違い、正統派パブとは何かを象徴するパブです。500年の誇り高い歴史と、ダークウッドのバーや使い込まれたブースには、面白い逸話がたくさん残っています。

オールド コーヒー ハウスでは、カフェイン飲料に欠けているものは、ビールで補完されます。創始者ジェイミー・ブロディーがもともと自宅のバスタブで製作したというレシピを使って作られた、ブロディーズ・ファビュラス・ビールのタップなど、11種類のホップ入りエールを特徴とします。

若いアーティスト

ミレニアルの観点からの名門ギャラリー

創設者であるミレニアルのジョニー・バートとジョー・ケネディーは業界標準に準拠しないアートギャラリーを所有することを夢見ていました。2人の共同創設者は、ユニット ロンドン(147-149 Wardour St.、Soho; + 44-20-7494-2035)を通して若いクリエイターたちが自分のキャリアを構築することを支援し、ギャラリーはふらっと立ち寄るお客さまも歓迎するリラックスした雰囲気を持ちます
アーティスト、コレクター、初めてのバイヤー、そしてアート愛好家を集めた集団としてのユニークな起源は、ユニット ロンドンの特徴であり、賑やかなウォルドー・ストリートの他の現代アートギャラリーとは異なった、注目すべき国際的な才能です。