セリーヌ・モリ
セリーヌ・モリはレストランで育ちました。父親のマッシモ・モリはヴェネツィア出身で、パリを拠点に活躍する人気のシェフ兼レストランオーナー。セリーヌが早くに抱きはじめた料理に対する熱い情熱は、父親から譲りうけたものでした。
子供のころ、放課後友だちが外で遊んだり宿題をしているとき、セリーヌはマッシモの最初のレストラン、エンポリオアルマーニカフェ(店名のとおり、ジョルジオ・アルマーニとの共同経営のカフェ)で家族と過ごしたり、常連客とおしゃべりをしていました。
セリーヌ・モリはレストランで育ちました。父親のマッシモ・モリはヴェネツィア出身で、パリを拠点に活躍する人気のシェフ兼レストランオーナー。セリーヌが早くに抱きはじめた料理に対する熱い情熱は、父親から譲りうけたものでした。
子供のころ、放課後友だちが外で遊んだり宿題をしているとき、セリーヌはマッシモの最初のレストラン、エンポリオアルマーニカフェ(店名のとおり、ジョルジオ・アルマーニとの共同経営のカフェ)で家族と過ごしたり、常連客とおしゃべりをしていました。
現在、レストラン、ナイトライフ、ビューティビジネス分野に人脈を持つセリーヌ・モリは、パリの最新トレンドに精通していて、最新のオープン情報やイベントを誰よりも先に把握しています。料理界やナイトライフの情報通である彼女が同じ場所を二度訪れることはめったにありませんが、モリ ベニス バーは例外です。事業の様子を確認したり、ランチにはラングスティーヌとチェリートマトのタリアテッレや、ヴェネツィア風スパイダークラブとグリーン野菜などの定番イタリア料理をとったりと、毎日のように立ち寄ります。
彼女が同じ場所を二度訪れるとき、それはそのレストラン、カフェ、ビュヴェットが彼女にとって特別な場所になっているということです。そこには、雰囲気やサービス、料理によって際立つ本物の体験が生まれます。ここでセリーヌ・モリが、パリのとっておきのおすすめ情報をご紹介します。
ヨーロッパ最大の現代美術館であるパレ ド トーキョー(13 Avenue du Président Wilson、16区)で、その芸術空間にふさわしいレストランがオープンしました。ムッシュー ブルー(20 Avenue de New York、16区)は、ジョセフ・ディランがデザインを手がけたアールデコ調のダイニングルーム。高さ約10mの天井からたくさんのジオメトリックなランプが吊り下がり、コネマラ大理石の枠に縁取られたモスグリーンのベロアの長椅子や、鏡面仕上げのカフェテーブルを設えています。このレストランで最高の席なら、シックなインテリアを横目にテラス席へどうぞ。真正面にエッフェル塔を望みます。フォアグラとアプリコットのローストや、子牛のタルタルの白トリュフオイルがけといったワンランク上のビストロ料理は記憶に刻まれる味わいですが、最も魅力的なのはおそらく夜にこのレストランへ集まってくるエレガントな人たちでしょう。彼らは1、2杯のシャンパンを楽しみ、夜通し踊り明かします。
パリにはすばらしいワインがあふれていますが、もう少し強いお酒をお求めの方には、パリで急成長しているクラフトカクテルをご紹介します。この流行の先駆けとなったのは、2007年にモントルグイユマーケット地区にエクスペリメンタル カクテル クラブ(37 rue Saint-Sauveur、2区)をオープンしたロメエ・ドゥ・ゴリアイノフと、オリヴィエ・ボン、そしてピエール・シャルル・クロと言われています。それ以来、このチームはパリや海外に数々のカクテルバーをオープンしてきましたが、原点となるこのお店は現在も輝き続けています。夜になると、ベストとネクタイ姿の優秀なバーテンダーが目の前で強いカクテルを作り、DJが雰囲気を盛り上げます。
フランス人がエクササイズに熱心であることはあまり知られていませんが、パリには街の随所にスパやフィットネスセンターがあります。クレイクラブ(4 bis rue Saint-Sauveur、2区)は、この街でも有数のすばらしいジムです。最新鋭の設備が整った広さ2,000㎡のジムでは、サイクリングやピラティスなどのレギュラークラスのほか、ハマム、入浴プールなど、さまざまなスパサービスをご利用いただけます。
健康的な午後のひと時を過ごした後、施設内のレストラン「クレイ サンソヴァール」で軽い食事をとるのがセリーヌ・モリのお気に入りです。トロピカルな植物、籐のバレルチェア、レオパードプリント、ラタンがあふれた店内は、ビーチのような雰囲気。パリにありがちなバターやクリームを使った料理から一息、キヌアボウル、鯛のお刺身、デトックスドリンクなど、ヘルシー志向の方にうれしい健康に良い低カロリーの料理をお楽しみください。
ノートルダム周辺やシテ島観光の合間に、ル ジャルダン デュ ポンヌフ(ケ ド ロルロージュ、1区)で、心安らぐウォーターサイドカクテルを飲みながらひと休みしましょう。ケ ド ロルロージュに停泊するこのバー&レストランは、洗練されたタパス風小皿料理と定番のピクニック料理が専門です。軽いランチに立ち寄ったり、夕方には大切なシェリーとアペリティフをどうぞ。青い空が赤やオレンジに染まり、やがて日が沈んで暗くなると、スカイラインに灯りが点ります。暖かい季節には、西向きの屋外テーブルがおすすめ。さえぎるものなく見晴らすセーヌ川をセーリングするボートや、頭上に架かる象徴的なポンヌフを行き交う人々など、パリの風情をお楽しみいただけます。