ジェイムズ・ジョイスは「私が死んでも、ダブリンは私の胸に刻みつけられているだ
ろう」という有名な言葉を残しています。なるほど、リフィー川が貫流し、ジョージア王朝建築の高貴な建物や広場が並ぶ風景は、訪れる人に深い印象を与えます。旅の準備にジョイスの『ダブリン市民』を読んでみてはいかがでしょう。ダブリンのブックス アップステアーズ(Books Upstairs)でお求めください。
市内のウォーキングツアーでは、名高い建造物めぐりは欠かせません。アイルランド銀行、クライストチャーチ大聖堂、カスタムハウスとフォーコーツ、中央郵便局 (イースターマンデー蜂起が起こった場所)、メリオン、フィッツウィリアム広場
などが見所です。ミュージアムもお忘れなく。ヒュー・レイン(フランシス・ベー
コンの書斎が完全に復元されています)、アイルランド国立博物館、アイルランド
国立装飾美術・歴史博物館、ダブリン リトルミュージアム、国立考古学博物館、 そしてお子様向けのダブリニアと修復されたジョージア王朝建築の家、ナンバー29は必見です。キルメイナム刑務所ではアイルランドの刑罰システムの歴史を知ることができます。
1592年創設のトリニティ カレッジは、ジョナサン・スウィフト、オスカー・ ワイルドなどの作家を生んだ大学です。その歴史にふさわしく世界一有名な図書館、オールド ライブラリーがあり、「ケルズの書」をはじめ、蔵書は500万冊を超えます。
伝統的なものから現代アートまで、アイルランドのアートは最近とみに人気を高めています。この人気の原動力となっているのが、企画力の優れたギャラリーの存在です。現代アートはグリーン オン レッド(Green on Red)、カーリン ギャラリー(Kerlin Gallery)、セバスチャン・ギネス ギャラリー(Sebastian Guinness Gallery)で見られます。18世紀から20世紀までの絵画はザ オリエル ギャラリー (The Oriel Gallery)が専門です。 午後の休憩には、「バトラーズ チョコレート カフェ(Butler's Chocolate Café)」と「クイーン オブ タルト(Queen of Tarts)」が、旅行者にも地元の人々にも人気です。そのほか、ギネス工場とオールド ジェムソン醸造所も楽しい見所です。お土産のウィスキーはケルティック ウィスキー ショップ&ワインでお求めください。
ダブリンでは素敵なレストランが次々に生まれ、ヨーロッパで最も活気あるパブも揃っています。「特別な夜のおでかけ」にぜひおすすめしたいのが、ミシュランの星に輝く「レストラン パトリック・ギルボード(Restaurant Patrick Guilbaud)」、 「レクリバン(L'Ecrivain)」、「チャプターワン(Chapter One)」です。 また、コンテンポラリーなアイルランド料理の「ソーントンズ レストラン (Thornton's Restaurant)」や「グリーンハウス レストラン(Greenhouse Restaurant)」、川沿いの小さなレストラン「ザ ワインディング ステア(The Winding Stair)」も見逃せません。ダブリンで飲むギネスは特に美味しいと 言われます。パブのおすすめは、ビクトリア朝風の本格派「ロングホール(Long Hall)」、伝統的な「マクダイズ(McDaid's)」、最上階からの街の眺めが素晴らしい「ジョンケホーズ(John Kehoe's」、静かな「パレス バー(Palace Bar)」や「グラビティ バー(Gravity Bar)」、ダブリンで最も古いパブ 「ブレイズン ヘッド(Brazen Head)」です。
朗読や語りの伝統はアイルランドの文化の重要な一部です。ご旅行の際には、
プロジェクト、ザ アビー シアター、ザ ゲイト シアターなどのショーのチケットの 確保も お忘れなく。