ディオニシス・ヴィソルカス
「私はホテル業界で働く一家に生まれました」とディオニシス・ヴィソルカスは言います。米国に移住した父親は、ディオニシスが6歳の時ギリシャに帰国しました。ディオニシスの父親と叔父は、1986年にポセイドンという名で1軒目となるホテルを開業しました。ディオニシスと兄弟のコスタスが家業を手伝い始めたのは20年以上前のこと。彼らは1軒目となるリゾートをこのザキントス島(イタリア名:ツァンテ)にオープンしました。「ザキントス島は、美しいビーチに囲まれた緑豊かな島です」とディオニシスは言います。「でも、ここはミコノス島のライフスタイルを目当てに来るところではありません。大切なのは、島の伝統やくつろいだ雰囲気、そして、ビーチや豊かな自然を満喫することです」。
島には豊かな歴史も息づいています。ギリシャ神話に登場するアルカディア地方の酋長の名前から名付けられたザキントス島は、何世紀もの間、アテナイ、ローマ、ヴェネツィア共和国などのイタリア諸国、フランス、イギリスとめまぐるしく宗主国が変わり、1864年にようやくギリシャに返還されました。