熱心なアートコレクターとして知られるジャン・ポール・ゲティが、イタリアの海辺の町ラディスポリにある建物を購入したとき、300年もの歴史をもつ考古学の至宝がその下に眠っているとは想像だにしませんでした。1960年代に改装工事をしていた職人が、ある日ローマの古代都市アルシウムの遺物を発見しました。アルシウムは、その歴史を紀元前2世紀にまでさかのぼるといわれる古い都市です。
遺物の出土を知った石油王ゲティは、ローマから車で30分ほどのティレニア海に面した古い町にある、この購入したばかりの館をますます気に入りました。そこで、改装した館の地下室に私設美術館を作り、出土した品々を大切に展示しました。
実業家ジャン・ポール・ゲティは、古代ローマの遺跡を保管する私設美術館を館の地下に作りました。
1980年にシオ家がこの館を買い取り、1989年までは個人の邸宅として使用。しかし、この歴史ある海辺の館の美しさを友人たち以外にも楽しんでほしいという思いから、ロベルト・シオは1990年にラ ポスタ ヴェッキア ホテルをオープンしました。
地下の美術館という風格ある環境が、訪れる者を魅了します。見事な展示品の並ぶこの部屋で、古代の皿や壺、アフリカやギリシャの大理石の彫像、色鮮やかなモザイクなどに囲まれて、他では体験できない素晴らしいプライベートディナーをお楽しみください。
シェフのアントニオ・マリューロが作るのは、古代を感じさせる空間にふさわしい本物のイタリア料理。手作りのパスタとソースや新鮮な魚介類に、伝統的なデザートでディナーを締めくくります。
ホテル内には、ゲッティが美術史家フェデリコ・ゼーリと共にこの館のために選んだ家具や装飾品に加え、美術館クラスの貴重な品々が展示されています。
ラ ポスタ ヴェッキア ホテルの詳細や、私設美術館でのロマンティックなディナーの手配については、ホテルご予約時にコンシェルジュにお問い合わせください。
